総合内科

総合内科とは?

総合内科では消化器、循環器、内分泌/代謝、腎臓、呼吸器、血液、神経、アレルギー、膠原病、感染症の9つの分野に対して診療・診断を行います。お身体に不調があるけれど何科に行けばよいか分からない際は、総合内科を受診してください。

総合内科でよくみられる症状

腹痛、胸痛、頭痛、めまい、痩せやすい、体重減少、食欲不振、頻尿、喘息発作、風邪症状(発熱、咳‣痰、咽頭痛など)、貧血、動悸、しびれ、低血糖発作・高血糖、発疹、など。

総合内科のよくある疾患

急性疾患

  • 風邪
  • インフルエンザ
  • 新型コロナウイルス感染症
  • 溶連菌
  • マイコプラズマ
  • 頭痛
  • めまい
  • 腹痛
  • 嘔吐
  • 気管支炎
  • 肺炎
  • 胃腸炎
  • 急性肝炎
  • 逆流性食道炎
  • 尿道・膀胱炎
  • 腎盂腎炎

慢性疾患

  • 生活習慣病
    • 高血圧
    • 脂質異常症
    • 糖尿病
  • アレルギー疾患
  • 気管支喘息
  • 関節痛
  • 不眠
  • 便秘症
  • 痛風(高尿酸血症)
  • 骨粗しょう症
  • 甲状腺・内分泌疾患
  • 貧血
  • 食欲不振
  • 片頭痛(偏頭痛)
  • 睡眠障害
  • 更年期障害

はなはた羊クリニックで可能な処置・検査

  • 採血検査(各種腫瘍マーカー検査可能)
  • 採尿検査
  • 点滴
  • ネブライザー
  • 胸部・腹部レントゲン
  • 心電図(12誘導)
  • 24時間心電図(ホルター心電図)
  • 腹部エコー
  • 頸動脈エコー
  • 静脈エコー
  • 甲状腺エコー
  • 血液ガス分析
  • 輸血(赤血球・血小板)
  • 腹水穿刺
  • CART(腹水濾過濃縮再静注法)

風邪

風邪とは、鼻や喉の急性炎症の総称のことで正式には「風邪症候群」といいます。
主な感染経路は、手指や物体に付着したウイルスを介して鼻や口の粘膜から感染する接触感染です。

インフルエンザ

インフルエンザ(influenza)とは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる呼吸器感染症のことです。
主な感染経路は、感染者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込む飛沫感染です。
風邪と比較すると症状が重く、重症化するとインフルエンザ脳症や肺炎などの合併症の危険性もあるため注意が必要です。

新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは、2019 年に発生し大流行したコロナウイルス感染症の一種です。
くしゃみや咳、会話のときに排出されるウイルスを含む飛沫又はエアロゾルを吸うか、手に付着したウイルスを触れて鼻や口の粘膜から感染します。
症状は流行時期によって変化し個人差もありますが、発熱・頭痛・全身の関節痛・咽頭痛・鼻水などの一般的な風邪症状が出現します。

上記のような症状のある患者様は、当院発熱外来をご利用ください。
受診方法などについてはこちらをご確認ください。

生活習慣病

当院では、生活習慣病の検査、治療、そして療養指導を行っております。

生活習慣病は特定の病気ではなく、食事や運動、休養、喫煙、睡眠などの生活習慣が病気の発症や進行に関与する疾患の総称です。たとえば高血圧、脂質異常症、高尿酸血症、糖尿病など、様々な疾患がございます。

当院ではこれらの病気に対し、診療ガイドラインを遵守した適切な診療を行います。血液検査や投薬、生活指導はもちろん、スマートフォンアプリやウェブサービスを用いて、血圧・体重・血糖・食事内容などのデータを共有することができます。

さらに、頸動脈エコーにて動脈硬化の検査が可能です。動脈硬化は進行すると、脳卒中、心臓病、腎臓病等の原因になります。早期発見や予防が何よりも大切です。

当院では夜間診療も行っております。ご都合の良いお時間にぜひご相談ください。

高血圧

高血圧とは、血圧測定で最高血圧が140mmHg以上、もしくは最低血圧が90mmHg以上の数値が測定される状態のことです。

高血圧の原因には環境要因と遺伝的要因があります。環境要因として、肥満や食塩の摂りすぎ、ストレス、大量飲酒、喫煙、運動不足などが挙げられます。遺伝的要因とは生まれつきの高血圧のなりやすさのことで、両親や兄弟姉妹に高血圧の人がいる場合は高血圧になりやすい体質になるといわれていますが、必ず高血圧を発症するわけではありません。また、腎臓の病気などの要因で発症する高血圧は二次性高血圧といわれています。

高血圧の方の多くに自覚症状はありませんが、頭痛やめまい、鼻血が引き起こされることがあります。高血圧を治療せず放置すると、眼底出血、脳出血や脳梗塞、大動脈瘤、慢性腎不全、心筋梗塞、心臓肥大や心不全につながるおそれがあります。

いっときの血圧が高いからと言っていきなり薬を開始することは致しません。ご家庭で血圧を1か月ほど測定していただき、血圧の状況を把握します。さらに高血圧の原因を精査し、甲状腺機能亢進(TSH、FT4など)、カテコラミン(ホルモンの1種)などを採血にて精査致します。家庭血圧の推移を拝見し、高血圧と診断する場合に初めて薬が処方開始となります。

脂質異常症

脂質異常症とは、悪玉(LDL)コレステロールが 140mg/dL 以上、もしくは善玉(HDL)コレステロールが 40mg/dL 以下計測される状態、または中性脂肪(TG)が 150mg/dL 以上計測される状態のことです。

過食、運動不足、肥満、喫煙、アルコールの飲みすぎ、ストレスなどが脂質異常症の主な原因です。初期に自覚症状はほとんどありませんが、放置して悪化すると動脈硬化やプラ ークが発生します。

採血で脂質異常症を確認してもすぐには薬を開始しません。まずは運動療法と食事療養を行っていただき、それでも改善が見られない場合は内服治療を始めます。また、頸動脈エコーにて頸動脈の動脈硬化やプラークの検査をいたします。プラークによって血管が狭くなると、心筋梗塞や脳梗塞の原因になりますので注意が必要です。

糖尿病

糖尿病とは、血液中を流れる血糖の量が増えてしまう病気のことです。

過食、運動不足、肥満、喫煙などの生活習慣、そして加齢が主な原因です。特に肥満は直接的な原因になりやすく、現在太っていなくても過去に太っていた方は注意が必要です。

糖尿病は2種類あり、1 型糖尿病(インスリンしか効かない)と 2 型糖尿病(基本的には薬で治療可能)に分かれます。血液検査や尿検査にて GAD 抗体・ICA・尿中ペプチド等の数値から、1 型か 2 型かを鑑別します。それぞれの糖尿病に適した内服治療を開始しますが、場合によってはインシュリンの導入を行います。

糖尿病治療の最大のトラブルは低血糖になることです。そのため1日に何回も血糖測定をすることが理想的ではありますが、従来は手に針を刺して血液を採取して検査しなければならず、さらに低血糖が起きた場合は静脈注射をしなければならなかったので、患者さんへの負担が強いことが問題でした。

当院ではリブレという機械を使用し、腕にコイン型のシール状のセンサーを留置することで血糖測定をすることが可能です。痛みもなく、さらに24時間持続の血糖値を測定することもできます。センサーは 2 週間毎に張り替えを行います。血糖のチェックは測定器を当てるだけなので、ゴミも出ることがなく、患者さんの負担が大変少なくなりました。

低血糖になった時は鼻から薬を噴霧することで血糖値を上げることができます。さらに意識が落ちるほどの低血糖の場合は点滴投与にて糖分の補給が必要ですが、たいていの場合は鼻からの噴霧器の利用で血糖値が上がってきます。

食欲不振

食欲がなく、何も食べていないのにおなかが空かない状態を食欲不振といいます。日常でも経験することのある状態ですが、何らかの疾患が原因で食欲がなくなることや、二次的に血圧低下や血糖低下・体重減少を引き起こすことがあるため、継続する場合には注意が必要です。

当院では身体に必要なビタミン等を点滴によって補給し、水分・塩分・ミネラルのバランス調節を行います。また、各種検査により食欲不振のおおもとに隠れている病気のチェックも行います。

片頭痛(偏頭痛)

頭痛も日常生活でよくある疾患のひとつですが、我慢をしてしまう患者様が多くいらっしゃいます。しかし程度によっては生活への支障が大きく、日常生活が過ごしにくくなってしまいます。頭痛の痛みが強かったり、継続時間が長かったり、毎日症状が現れるような場合はぜひ相談してください。当院では内服処方はもちろん、症状によっては頭痛に特化した点滴加療が可能です。

なお、嘔吐や血圧変動・めまい等の別の症状を伴う場合は別の病気を疑うことがありますので、詳しく症状をお伺いします。気になる場合はすぐに受診してください。

まとめ

些細な症状でも重大な病気が隠れていることや、自覚症状がなくても病気が進行することがあります。また、少しの痛みだからといって我慢してしまい病気が悪化することもあります。気になる症状があれば、患者様自身のご健康のためにぜひお問い合わせください。

当院は「何でも相談できるかかりつけ医」としての役割を担っております。患者様のお気持ちと日常生活によりそった適切な医療を提供いたしますので、安心してご相談ください。

記事執筆者

院長 岸 洋二

医療法人社団 恵羊会 はなはた羊クリニック

院長 岸 洋二

専門医
  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
所属学会
  • 日本内科学会
  • 日本消化器病学会
  • 日本消化器内視鏡学会
  • 日本透析医学会