在宅医療

はなはた羊クリニックの在宅医療の特徴

当院の在宅医療では、人工呼吸器をつけている方、定期的な輸血が必要な方、腹水穿刺が必要な方など、医療的ケアが必要な重症な患者様も診療させていただきます。

はなはた羊訪問看護ステーションと連携しており、必要な方は訪問看護との組み合わせで在宅療養をサポートいたします。看護師が自宅に訪問した際、何かあればすぐに情報を医師に報告しますので、その場で指示を出します。『病院の病棟と同じように』をモットーに、医師と看護師が常に連絡を取り合い、患者様に24時間対応できる体制を整えておりますので、急変時対応にも万全を期しております。

万が一入院必要な状態悪化の場合は、当院連携の総合病院や大学病院にご紹介させていただき、入院治療の橋渡しをいたします。また、当院が運営する住宅型有料老人ホームSheepLiaへのご入居も可能です。SheepLiaは医療に特化しており、点滴注射はもちろん、人工呼吸器管理、輸血、腹腔穿刺・胸腔穿刺、胃瘻管理、高カロリー輸液管理などの医療処理にも対応しております。在宅医療からそのまま同じ医師・同じ看護師がそのまま施設で担当いたしますので、患者様も安心して入居できます。SheepLiaではご家族が24時間面会でき、宿泊もできますので、個室でご家族の時間をゆっくりと過ごしていただけます。

当院ではドッグセラピーも精力的に活動しております。患者様のご希望により、訪問診療時にセラピードックやセラピーキャットと一緒にご自宅や施設に訪問しますので、ふれあいをお楽しみください。

患者様が少しでも潤いのある毎日を過ごせるように、一緒に生活されていたご家族が「羊」に託して安心できたと言っていただけるように、患者様と関わっていきたいと考えております。

在宅医療とは

在宅医療とは、病気や障害で定期的な通院が困難な患者さんに対して、医師がご自宅や施設などの生活の場に訪問して行う医療です。「訪問診療」は定期的に医師が訪問して診療を行うことで、普段の病態を観察させていただき、内服の調整や点滴・注射などの医療処置を行います。もし症状が急に強くなるなど突発的な病状悪化が生じたときは、患者さんや御家族のご要請に応じて「往診」させていただき、必要な治療や処置を行います。「往診」は24時間どこでもかけつけます。

訪問診療」と「往診」の二つの柱で、患者さんの療養生活をサポートいたします。かかりつけ医として定期的に診療をさせていただくことで、患者さんのご病気や普段の様子、病態の変化など把握できるため、急変時も患者さんや御家族のご希望に沿ったご対応ができるというメリットがあります。

在宅医療エリア

足立区、草加市、八潮市、川口市、越谷市

対象となる方

  • 治療が必要だが、通院が困難な方
  • ご自宅での診療・治療を希望される方
  • 入院中で、退院後のケアが必要な方
  • 住み慣れたご自宅や老人ホーム等で終末期を希望される方

※1回だけの往診は対応しておりません

在宅医療時間

9:00〜18:00

土日祝日も対応いたします。休診日は設けておりません。

24時間・365日 体制で医師または看護師がいつでも駆け付けられる環境を整えておりますので、何かあった場合は深夜でもお問い合わせ可能です。

在宅医療の内容・検査

ホルターECG
  • 診察・処方・注射(ワクチン含む)・血液検査
  • 心電図・ホルター心電図
IVH
  • 点滴治療  
  • 中心静脈栄養
PCAポンプ
  • 疼痛管理(PCAポンプ)
経鼻・PEG
  • 経管栄養・胃瘻管理(バルーンタイプ型胃瘻交換)
ポータブル・エコー
  • 膀胱留置カテーテル管理・交換
  • ポータブル超音波検査
ポータブルレントゲン 
  • ポータブルレントゲン 
血液ガス
  • ポータブル血液ガス
HOT(2台連結)
  • 在宅酸素療法(HOT)
挿管・Bipap
  • 人工呼吸器管理
気管切開カニューレ管理
  • 気管切開カニューレ管理・交換
NHF
  • NHF管理 
褥瘡処置(陰圧閉鎖療法)
  • 褥瘡処置(陰圧閉鎖療法) 
胸水穿刺・腹水穿刺
  • 胸水穿刺・腹水穿刺
輸血・モニター
  • 輸血(赤血球・血小板・アルブミンFFP)
CART
  • CART(腹水濾過濃縮再静注)

在宅医療の費用について​

在宅医療は保険診療です。訪問回数や医療処置により費用は変動いたします。

基本療養費(1割負担の場合)
月1回訪問月2回訪問
在宅患者訪問診療料890円1780円
在宅時医学総合管理料2510円4090円

基本療養費以外にかかる費用

  • 訪問日以外に要請があって往診した場合
  • 検査、処置、注射等の医療費
  • 医療的管理が必要な場合の各種管理料(在宅酸素療法、在宅自己注射、中心静脈栄養の管理など)
  • 診断書等の文書作成料
  • 交通費は徴収しておりません
  • お薬はご自身のかかりつけの調剤薬局へ取りに行っていただくか、調剤薬局の在宅訪問にてとどけていただきます。お薬代は対応する調剤薬局へお支払いください。
  • 介護保険サービスをご利用の方は、患者様ご担当のケアマネージャーへの定期的な診療情報提供を行います。医療費と別に「居宅療養管理指導料」として1ヵ月約300~600円(1割負担の場合)を請求いたします。

公費制度や医療費の上限について

重症な方は受給者等の公費負担医療制度を活用できるケースが多く、ご高齢の方は年齢による限度額が適用されます。

ご年齢や健康保険の種類によって負担割合や医療費の上限が異なります。例えば、70歳以上で1割負担の方の医療費の上限額は月18,000円です。

受給者証や認定証などをお持ちの方は、医療費の助成を受けることが可能です。

在宅医療を開始する前は、患者様の健康状態はもちろん、健康保険や介護保険、公費負担医療制度のご利用状況等についてもご相談させていただきます。

利用できる公費負担医療制度

指定難病受給者証、障害者医療費受給者証、自立支援医療受給者証、身体障害者手帳、医療証、限度額適用認定証など

医療費の上限

70 歳以上の方
負担割合月額診療費の目安上限額
1割負担
(限度額証なし)
約7,000~10,000円約18,000円
1割負担
(限度額証区分Ⅰ Ⅱ)
約7,000~8,000円約8,000円
2割負担約15,000~18,000円約18,000円
3割負担
(現役並み所得I)
約20,000~30,000円約80,000円
3割負担
(現役並み所得Ⅱ)
約20,000~30,000円約170,000円
3割負担
(現役並み所得Ⅲ)
約20,000~30,000円約250,000円
70 歳未満の方
限度額区分月額診療費の目安上限額
ア 標準報酬月額83万円以上約20,000~30,000円約250,000円※1
イ 標準報酬月額53~79万円約20,000~30,000円約170,000円※2
ウ 標準報酬月額28~50万円約20,000~30,000円約80,000円※3
エ 標準報酬月額26万円以下約20,000~30,000円約57,000円
オ 住民税非課税約20,000~30,000円約36,000円

※1  +(総医療費-842,000 円)× 1%
※2  +(総医療費-558,000 円)× 1%
※3  +(総医療費-267,000 円)× 1%

お支払い方法

お支払いは基本的に口座振替にて承ります。